2023/07/18 09:00の予想天気図

日々の天気図解析

北海道や東北北部の山域では終日雨となる。日本海側の山域では夜にかけて雨となる予想。内陸や太平洋側の山域では概ね晴れる。ただし、関東や中部の山ではガスがでる。

地上(等圧線・前12時間降水量)

引き続き太平洋高気圧が広く多い、晴れる山域がおおい。日本海の北部に前線が停滞し、午後にかけてやや南下する見込み。

500 hPa(等高度線・渦度)

大陸に控えていた気圧のトラフは浅くなり、衰弱した。どうやら暖気側が押し勝ったようだ。ただし、浅くなりながらも日本海を進んでいく見込みで、停滞前線はやや南下する見込み。日本列島の日本海沿岸に沿う形で負渦度正渦度域(上昇流)が解析されており、この影響で日本海側の山域では午後から夜にかけて曇りや雨となる予想。

850 hPa(等相当温位線・風)

相当温位345 K以上の温暖湿潤空気の流入は前日、前々日から弱まる見込み。東北北部山域でも雨の降り方は弱まる。午後は、特に北アルプスや飯豊朝日周辺に湿った空気が滞留しているため雨となる予想。太平洋高気圧の中心が四国の南海上まで移動したことで、西日本での風向は西よりも南成分が大きい。

850hPa(等温線)&700 hPa(鉛直P速度)

西日本では南よりの風によって、太平洋側から直接空気が流れ込む。そのため、南向きの斜面で雲が発生すると考えられる。東日本では引き続き西よりの風が卓越し、西向きの斜面で雲が発生する。前日とは異なり上空まで上昇気流が続く予想のため、山を越えて東側まで雲が広がる予想。関東地方付近では21℃の空気に覆われる予想。

700 hPa(湿数)&500 hPa(等温線)

湿潤域は高気圧の縁をなぞるように分布している。午後にかけて大陸の気圧のトラフの進行とともに太平洋高気圧がやや押し戻される形で、湿潤域の範囲も日本列島に近づくようになる。また、関東地方でも午後になると地上と上空の温度差で対流が発生する見込みで、湿潤域が解析される。そのため、にわか雨や雷に注意したい。温度分布は全体として均されたようで、温度のトラフやリッジは解析できなかった。

本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。

気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)

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