2023/07/08 09:00の予想天気図

日々の天気図解析

北海道は午後雲がわくが概ね晴れる。東北から北陸、中部、中国、九州にかけての山域は前線が北上するため大雨に注意。関東、東海、四国は前線の南に入り、雨。蒸し暑い。

地上(等圧線・前12時間降水量)

停滞前線が北上して、大量の湿った空気が広い範囲に流れ込む。そのため、東北、北陸、中部、中国、九州の各地で大雨が予想されている。

500 hPa(等高度線・渦度)

北海道の北東へ上空の低気圧が抜けたことで、寒帯前線ジェットのルートが北上し、太平洋高気圧の勢力が強まった。そのため、停滞前線も北上したと考えられる。後続の、華北を進む低気圧の動向によって、前線の位置は左右される。その気圧のトラフが深まれば前線は南下するし、維持すれば前線は日本列島で停滞する。見づらいが、北海道は気圧のリッジとなっているため、晴れやすい状態。

850 hPa(等相当温位線・風)

相当温位345 K以上の温暖湿潤空気が西日本から東日本にかけて流れ込む。このため雲には大量の水蒸気が供給され、たくさん雨を降らせる予想となっている。850 hPaの前線の位置は、地上の前線の位置よりも北側に伸びる。相当温位の傾度が大きく、風のシアが大きい東北や北陸では早い時間帯から雨風が強まると予想される。北海道では、上空では気圧のリッジが進むが、下層では西から相対的に湿った空気が流れ込むため、午後雲がでる。

850 hPa(等温線)&700 hPa(鉛直p速度)

上空の、オホーツク海に抜けたトラフと、華北のトラフの間に日本列島があることから、暖気が入りやすい状態となっている。日本は概ね18℃前後の空気に覆われる。

700 hPa(湿数)&500 hPa(等温線)

湿潤域は前線に伴った分布する。特に日本海沿岸に近い山域では雨が強まると予想される。気温の分布も850 hPaと同様に、日本には暖かい空気が入りやすい状態。ただ、西からは相対的に冷たい空気が進んでおり、東北の山域や北アでは、500 hPaの気温が-6℃から-3℃と、850 hPaの気温との温度差が21-24℃程度あり、雷の可能性がある。大雨と風の中、雷も合わされば行動は難しいか。

本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。

気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)

予想への意見・反論・質問はぜひこちらから!

タイトルとURLをコピーしました