2023/06/16 09:00の予想天気図

日々の天気図解析

西日本から次第に回復する。上空の寒気が通過する東日本や北日本では午後雷雨となる可能性あり。

地上(等圧線・前12時間降水量)

上空の寒気の影響を受けて東日本から北日本を中心に降雨が予想されている。西日本では高気圧に覆われて晴れる見込み。昨日、トラフに伴う高気圧という説明をしたが、誤り。トラフの後面で下降気流が支配的となり高気圧となる。

500 hPa(等高度線・渦度)

トラフが東日本を通過する。その中心の低気圧は東北北部を通過する。地上天気図と照らし合わせると、低気圧の直下の地域で降雨量が多く予想されている。周りと比べて強い上昇流が予想されるためである。トラフが通過した西日本ではリッジの支配下であり、負渦度域=高気圧となりやすい。

850 hPa(等相当温位線・風)

上空のトラフの影響で風のシア=停滞前線は南下している。西風が卓越するため、湿った空気の流入による雨が降るとは考えにくい。それよりも、上空に寒気が入っていることで地上と上空の温度差が大きくなることによる上昇流の発生が主な降雨の原因と予想する。

850 hPa(等温線)&700 hPa(鉛直p速度)

西日本を中心に下降流域が広がる。西日本の山域では16日は天気は安定するでしょう。東日本や北日本の山域では、トラフが通過すれば一時的に晴れ間が見える可能性があるが、地面が温められれば上空との気温差が大きくなり雨になりやすくなる。

700 hPa(湿潤域)&500 hPa(等温線)

湿潤域も、上昇流域の分布と同じ傾向である。特にアルプスの標高の高いところでは、雪の可能性がある。上空5500 mには-12℃の寒気が南下していて、気温減率が0.5℃/100 mとすると、標高3000 mでは0℃にやや満たない氷点下となる。そのため、主稜線では溶けずに雪のまま降る可能性がある。

本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。

気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)

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