北海道の山域は晴れる。15日は、日本海を寒気が東進するため地上との温度差が大きくなり、午後にかけてにわか雨が、西日本やアルプスで降るおそれがある。関東や上越の山域では前線の影響で雨。
地上(等圧線・前12時間降水量)
黄海の高気圧の付近がちょうど上空の寒気が南下している領域。停滞前線はそれに押し下げられたような形で、前線の東側は太平洋高気圧に押し上げられている形。北海道は北東の高気圧に緩く覆われ、雨の影響はない。
500 hPa(等高度線・渦度)
切離していた低気圧が動き出し、日本海を東進する。この低気圧が寒気をもたらすが、地上との温度差が大きくなって対流が起こりやすくなり、激しいにわか雨となることが予想される。北海道はリッジにあたるため、晴れやすい。その他全国的に正渦度域に覆われ、曇りから雨の予想。
850 hPa(等相当温位線・風)
上空の寒気にトラフが伸びるにいも関わらず下層で高気圧が支配的であるが、これは寒気である故と考えられる。地上との暖かい空気との入れ替えと言えるが、それはつまり鉛直方向の対流にあたるので、積乱雲が発達する訳である。
850 hPa(等温線)&700 hPa(鉛直p速度)
寒気の直下の日本海側に上昇流域が点在する。これが先述した鉛直方向の対流にあたるものか?下層でも等温線の分布は南に凸であるが、温度自体はこの季節並である。上空との温度差が大きくなれば危険。大陸では暖かい空気が流入(等温線が北に凸)しており、この寒気が通過すれば急速に暑くなる可能性がある。
700 hPa(湿数)&500 hPa(等温線)
朝鮮半島に季節外れの-15℃の寒気が進む。この影響で地上と上空の温度差が大きく、積乱雲が発生しやすくなる。15日は午前中も雲が多く、午後はにわか雨となる可能性があり、雨の一日となりそう。
本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。
気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)
予想への意見・反論・質問はぜひこちらから!