2023/04/30 09:00の予想天気図

日々の天気図解析

全国的に大雨強風。北アルプスや中国地方などの日本海側の山域では午後から回復するが、それ以外では終日雨風が強い。

地上(等圧線・前12時間降水量)

低気圧に伴う寒冷前線の通過により、全国的に風雨が強まる。開けた稜線上では20 m/s前後の風が吹くところもあるため、行動には注意が必要。

850 hPa(等相当温位線・風)

高気圧の南東風と低気圧の南西風が合流して低気圧に吹き込むため、風が非常に強まり、標高1500 mで最大50 KT (=25 m/s)の風が予想されている。寒冷前線は等相当温位線の集中帯の南縁かつ風のシアが大きいところに解析される。相当温位の傾度が大きい (=空気の性質の変化が大きい)ため、湿った空気が上昇しやすい状態となっており、激しく降るところが多い。特に開けた稜線上では雨風共に強まるため視界が効かず、危険。

850 hPa(等温線)&700 hPa(鉛直p速度)

日本列島は標高1500 mで概ね9℃の空気に覆われ、北海道の山域の上部でも雨が予想される。寒冷前線は9℃の等温線と、上昇流域と下降流域の境界に解析した。北アルプスや中国地方は700 hPaの寒冷前線も午前中には抜ける見込み。

700 hPa(湿数)&500 hPa(等温線)

湿潤域と乾燥域は、寒冷前線を境に明確に分かれる。閉塞前線の付近は典型的なドライスロットとなる。500 hPaの温度のトラフは低気圧に対応する位置にいるが、前線が先行しており既に最盛期を迎え、今後は衰退していく予想。午前中に700 hPaの寒冷前線も通過する北アルプスや中国地方の山では午後以降次第に回復するが、風が弱まるには時間がかかりそう。30日は全国的に行動が難しい予想。

300 hPa(等高度線・等風速線)

※300 hPa天気図は予想時刻が04/29 21:00であることに留意。

週明けはリッジが通過するため晴れる見込み。

本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。

気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)

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