2023/04/02 21:00の予想天気図

日々の天気図解析

那須、秩父、丹沢、南ア八ヶ岳、中国四国にかけて曇る。2000 m以上の稜線では晴れる予想。

日本海側の山々では晴れる。

地上(等圧線・前12時間降水量)

日本の南海上に停滞前線があるが、日本列島は概ね高気圧の勢力下にある。ただし、太平洋側では高気圧の風の循環のため風向が東よりのため、海から水蒸気が供給され、曇りや、ところにより雨となる。

850 hPa(等相当温位線・風)

風の分布から、太平洋側では東~北の風である。そのため太平洋から水蒸気が供給されると考えられる。日本の南海上の北緯28°付近には長いシア―ライン(風向が急激に変化するところ)が形成されている。ここで風の収束が起こり、強い上昇気流が発生する。実際にシア―ラインと同じ領域が地上天気図の強雨域(赤色塗り)に対応する。

850 hPa(等温線)&700 hPa(鉛直p速度)

シア―ラインに沿って、上昇流の極大域(紫〇)が解析される。シア―ライン上で強い上昇流が発生することを示している。太平洋側の地域の上昇流は弱く、雲は高い高度(700 hPa=3000 m程度)には満たないと予想される。これはそもそも高気圧の風で風速が大きくないためと考えられる。北海道の東には-6℃中心の寒気が停滞し、地上の低気圧と対応して切離低気圧の様子を呈している。また、後述するジェットの蛇行に伴って等温線が大きく湾曲している。

700 hPa(湿数)&500 hPa(等温線)

日本付近では湿潤域がほとんど見られない。下界が曇りの地域でも稜線を上がれば晴れると考えられる。850 hPaの等温線同様に、500 hPaの等温線もジェットの蛇行と平行に分布する。日本列島では全体的に寒気に覆われる、と言いたいところだが気温としては平年並みか。

300 hPa(等高度線・等風速線)

ジェットは日本付近で大きく蛇行している。北海道の東の低気圧は、その中心が地上低気圧とほぼ一致し、切離低気圧の特徴を見せる。寒帯前線ジェットの蛇行は大きく沖縄付近にまで到達しており、日本の南海上の停滞前線も次第に閉塞前線を伴った最盛期の温帯低気圧へと変化すると推測する。後続のジェットの蛇行も大きく、周期的な天気の変化は続きそう。

本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。

気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)

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