全国的に雪になる。(短縮ver)
地上(等圧線・前12時間降水量)
低気圧が太平洋へ抜け、西高東低の気圧配置が強まる。大陸は1040 hPa、太平洋では976 hPaと気圧差が非常に大きくなり、季節風が強く吹く。日本列島では2次の寒冷前線が形成され、それが通過する午後から夜にかけて太平洋側でも雪が降る。非常に強い寒気が南下することから、大陸沿岸から距離を開けずに降水域が広がっている(寒気が南下すると、日本海の暖かい空気と上空の冷たい空気による対流で雲が形成されやすい)。これが寒気の強さを物語っている。
850 hPa(等相当温位線・風)
2次の寒冷前線は風のシアから判明した。低気圧の寒冷前線とは別に、列島の太平洋沿岸を沿うように風向が不連続に変化する領域が確認された。山陰沖でも風の収束によるJPCZが確認された。
300 hPa(等高度線・等風速線)
まさに深いトラフが日本を通過するところである。300 hPa低気圧中心が8160 mと、今季では最も低い値を示している。これにより熱帯側との高度差(=気圧差)が大きくなっている(=地上で西高東低の気圧配置が強まる)。このトラフが通過すれば一旦落ち着くが、背後にはすぐに次のトラフが形成されているため、それが深まるかどうか動向に注意したい。
本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。
気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)
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