2023/01/08 21:00の予想天気図

日々の天気図解析

高気圧が張り出し、全国的に曇り~晴れ

2000 mを超える山岳では日本海側でも晴れ

地上(等圧線・前12時間降水量)

青塗りした前12時間降水量は津軽海峡付近を除いてほとんどない。高気圧が張り出すため冬型の気圧配置が緩む。気圧差がほとんどないので、季節風も弱い。寒気も今は北側へ押しやられているため日本海での対流が弱まり、日本海側でも曇り程度。

850 hPa(等相当温位線・風)

三が日と比べて青塗りした相当温位285 K以下の寒冷乾燥空気が明らかに北上した様子が分かる。風の循環から高気圧中心が東シナ海にあることが分かる。日本海で吹く風は、大陸からの季節風というよりも東シナ海の高気圧からの風と考えられるため、海上と上空の気温差が大きくならず、降水をもたらす雲にまでは発達しないと予想する。

850 hPa(等温線)&700 hPa(鉛直p速度)

(前線解析で青を寒冷前線、赤を温暖前線で書いたときに青塗り領域と被って見えづらいため、塗りの色を緑に変えました。)

-6℃の等温線が示す雪ラインよりも北側の領域は寒冷乾燥空気が入っている地域で、季節風による対流があると考えられる。しかしそれでも日本列島までは及ばない予想である。

700 hPa(湿数)&500 hPa(等温線)

日本海北部では湿潤域が広がるが、日本列島では解析されない。雲はほとんどが下層雲に留まると予想され、実際に9:00現在の衛星画像でも下層雲である。先の上昇流域の分布と合わせて、山での天気の様子を(ざっくり)予想すると:雲ができたとしても850 hPa付近であり700 hPaには及ばないと考えられる。850 hPaより上空では空気の湿りもなく空気が上昇する要素がないことから、日本海に面した上越や北アルプスでも晴れるのでは!と考えた。(初めて山での様子を考察しました)

300 hPa(等高度線・等風速線)

(これまでは80 KT以上を一色で塗っていましたが、120 KT、160 KT以上も塗分けました。)

今日はジェットが3本解析でき、寒冷前線ジェットが北系と南系に分かれている。昨日まで心配されていた南岸低気圧のトラフは既に北海道に東へ抜け、今、日本はリッジの中にあたるため天気の傾向が良い状態。トラフは次々来ます、現状次のトラフも浅い様子。

本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。

気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)

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