2022/12/25 21:00の予想天気図

日々の天気図解析

寒気は緩むが、北陸~北海道の日本海側の地域では引き続き雪

中国地方以西では晴れ間も

地上(等圧線・前12時間降水量)

青塗りが降水が予想される地域である。日本海南部には大陸に向かって降水域が伸びており、これがJPCZに相当すると考えられる。今日は中国地方より西側の地域では晴れ間がのぞく時間もあると見られるがそれについて考察する。

850 hPa(等相当温位線・風)

青塗りが相当温位285 K以下の寒冷乾燥空気の領域である。285 Kは概ね平地で雪となる目安となる。日本海南部では朝鮮半島の長白山脈を迂回してきた空気が緩く合流してJPCZを形成している(紫で示す)。また、中国地方より西側では風向は北が卓越する。前日と比較すると風向が変化した。風向が北になることで、中国地方~九州北部地方では空気が日本海の水分を吸収する時間が短く、雲になる程ではないと考えられる(空気が上昇しても雲にならない)。

850 hPa(等温線・風)&700 hPa(気圧変化量)

雪の目安となる-6℃線は関東地方まで十分に覆っているため、(実際に雪にはならないが)23日と同程度の寒さが予想される。
中国~九州北部地方では上昇流域が解析されず、雲の発達要件はないと言える。

700 hPa(湿数)&500 hPa(等温線)

中国~九州北部地方は湿数18℃以上と十分に乾燥している。つまり、雲が出来づらい状況である。

北陸~北海道の日本海側を中心に引き続き雪雲が発達すると見込まれている。

300 hPa(等高度線・等風速線)

寒気中心とトラフの位置は前日とほとんど変化がない。しかし、亜熱帯ジェットの位置がやや北上しており、寒気の緩みを示唆している。

以上から、上空寒気の緩みにより寒気は全体的に北上する。特に中国~九州地方では卓越風向の変化により晴れ間がのぞく時間帯もあるでしょう。北陸~北海道は引き続き雪となるでしょう。

本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。

気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)

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