2022/12/01 21:00の予想天気図

日々の天気図解析

地上天気図(等圧線・前12時間降水量)

東北地方と北海道の日本海側で前12時間降水が予想されている。大陸には高気圧、日本の東海上に低気圧があり、典型的な西高東低の気圧配置となる。そのため、大陸からの北西の季節風が吹き、日本海の水分を吸収した雲が雨や雪を降らせる。

850 hPa天気図(等相当温位線・風)

青塗りは相当温位285 K以下の寒冷乾燥空気を示す。紫線は風向を示す。シベリア方面から風が吹き出すような分布で、北西の季節風をもたらしている。その前面にあたる日本海沿岸では風が山岳にぶつかることで上昇気流が発生する。また、関東地方でも局所的な低気圧循環、関東沖では風向のシアーラインが解析され、それぞれで上昇気流が発生する。

850 hPa天気図(等温線)&700 hPa天気図(気圧変化量)

青塗りが上昇流域である。前述のシアーラインと関東地方で解析される。日本海沿岸では東北地方と北海道のみである。山陰地方では吹走距離が短く、山岳も高くないからか上昇気流は継続していない。-6℃の等温線は雪の目安である。東北北部より北では確実に雪だろう。

700 hPa天気図(湿数)&500 hPa天気図(等温線)

1つ前同様に、シアーラインと東北より北の日本海沿岸で湿潤域(青塗り)である。上昇流域と重なる地域は降水が予想できる。また、-30℃の等温線は雪の目安で、これより低温の東北北部より北の地域では高い確率で雪となる。

300 hPa天気図(等風速線・等高度線)

沿海州の低気圧は切離し、停滞する。この停滞が続く間は寒気の南下は続くと見られる。

本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。

気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)

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